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病気について(病気と症状について)

私たち人間と違って動物は言葉を話す事ができません。

皮膚の病気・下痢や嘔吐を伴う消化器系の疾患、痛みが強く歩けなくなるなどの症状が出る骨関節系の疾患など、人間の目に付くような病気や兆候がわかりやすい病気は早期に発見できますが、多くの動物の病気は飼い主の方がなかなか発見する事ができない場合が多く、見過ごしてしまううちに重症化してしまう傾向があります。

食欲や体重の変化・尿便の色や量など、日頃からしっかりと観察・予防を心掛け、動物の体の異状を早期に発見する事によって、病気の芽を早めに摘んでいってあげる事がとても大切です。

※病気の予防についてはこちらのページで説明しています。

病気と症状について

アレルギー性皮膚炎(犬・猫)

おもに、アトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、接触性皮膚炎、食物アレルギーに分類されます。
激しい痒みが特徴で、舐めたり、掻いたりする事によって悪化します。

ノミ・マダニ感染症(犬・猫)

ノミは頚部(首まわりの部分)や臀部(おしりの部分)に、マダニは頭部に寄生しやすいようです。
アレルギー症状を発症したり、病原体を媒介することがあるので、ノミ・マダニは予防が重要です。

慢性腎不全(犬・猫)

慢性腎不全は老齢の動物に起こりやすく、たくさん水を飲みたくさんオシッコをするのが典型的な症状です。
腎臓には余力があるのでなかなか症状が表れず、表面化したときには病気が進んでしまっているのが現状です。

内部寄生虫(犬・猫)

しきりに地面にお尻をこすりつけている場合は、肛門のう炎以外に条虫などの寄生虫に感染した可能性もあります。
体内寄生虫が引き起こす病気には、条虫症のほか回虫症、鉤虫症、鞭虫症、コクシジウム症などがあり、いずれも多数寄生すると食欲不振や激しい下痢、血便等を起こします。

肛門嚢炎(犬・猫)

犬と猫の肛門には、肛門嚢という一対の袋状の器官があり、その中に異臭のある液体がつまっていて、排便の時に少しずつ排泄物に固有の臭いをつけています。
この特別な袋状の器官に炎症が起きたり導管がつまったりすると、かゆみや痛みが生じます。

尿路結石(犬・猫)

泌尿器系疾患の中でもいちばん多いのは、細菌性の膀胱炎と結石です。
尿路疾患はメスに多く見られますが、これはメスの尿道がオスより太くて短く、外部から細菌が侵入しやすいためです。
ただし、膀胱結石は小さな結石なら排出し、膀胱に滞りにくいことも特徴です。

膿皮症(のうひしょう)(犬・猫)

免疫力の低下によって、皮膚に寄生している常在菌が異常に増殖して皮膚が化膿することにより起こります。
発赤や発疹、膿疱、かさぶたなどが顔や腋、股や指の間などに見られます。

疥癬症(かいせんしょう)(犬・猫)

おもに、顔面や耳介、四肢に寄生します。激しいかゆみが特徴です。
一時的に人間に寄生することもある人畜共通感染症です。

毛包虫症(アカラス)(犬・猫)

ニキビダニともいわれるダニの寄生により起こります。さまざまな免疫異常が原因とされています。
始めは口や眼の周り、顔面、四肢の先端などに脱毛が起こりますが、次第に全身に広がっていきます。重症例では全身状態が悪化することもあります。

皮膚糸状菌症(犬・猫)

円形で急速に広がる脱毛を起こします。人間に感染することもあります。
衰弱した仔猫を保護したときには、十分な注意が必要です。

糖尿病(犬・猫)

見た目にはやせていなくても、体重が減っていれば、糖尿病か腎臓病の疑いがあります。まずは病院で尿検査を受けましょう。
原因として、食べ過ぎや運動不足、ホルモンのアンバランスなどからインスリンの働きや分泌に異常が生じたことが考えられます。

腎臓病(犬・猫)

腎臓機能の障害は回復困難な場合がほとんどで、犬や猫では透析治療が普及しないために通常は症状の進行を遅らせる延命治療しかないのが実状です。定期的な血液と尿の検査をおすすめします。

外耳炎(犬・猫)

皮膚の延長である外耳道は、皮脂腺や耳垢腺などが発達し、通気性が悪いので細菌やカビ(真菌)などが繁殖したり、耳ダニ(耳疥癬虫)が寄生するなど、炎症の原因も複雑です。
耳を傾けて後ろ足でしきりにかいたり、頭を振ったり、悪い方の耳側に頭を傾けて旋回する、といった動作がよく見られます。

口内炎(猫のみ)

口内炎の猫は食べている時に突然泣き叫んだり、走り回ったりして激しい痛みを表すことがあります。
基礎疾患を調べることで改善可能な場合もあります。

好酸球性肉芽腫症候群(猫のみ)

原因不明の皮膚がただれが、腹部や内股、頚、口腔内に起こります。
激しい痒みが特徴で、薬により炎症を抑える治療がおこなわれます。 

猫ひっかき病(猫のみ)

バルトネラ・ヘンセレという菌に感染した猫に人間が引っかかれたり、かまれたりすると、その部位が化膿したりリンパ節が腫れ、発熱、頭痛などの症状が現れるという感染症。

※病気の予防についてはこちらのページで説明しています。